『オレンジのあじがする』

It tastes like an orange!ワードプレス化に向けて奮闘中。イラストは練習中でござる



パリひとり珍道中〜人々は人気者に群がる

パリ市内の最終日となりました。
以前のエントリーで書いた通り、日曜日で混雑していたルーブル美術館へ行って来ました。

 


◆ルーブル美術館での出来事
日曜日ほどではなかったけど、月曜日にもかかわらず、大変な人出でした。
5つほど開いていた券売小屋に並んで、チケットを購入する。

オルセー同様に、音声ガイドを借りたかったんだけど、借り方が不明で、スタッフに聞いても仏語オンリーで、英語が通じず、面倒くさくなって諦めた。
こういった、美術館の音声ガイドは、非常に優秀で、その絵が書かれた背景だったり、
モチーフ、画法についても、詳細に解説してくれる。しかも、各絵1分程度でだ。
いちいち、Wikipediaとか開いて、調べる手間を考えれば、メリットしかない。
まぁ、感性で絵を見る人には、不要なんだろうけどね。
あと、このオルセーでの、アプリの完成度はなかなかのものだ。Apple storeで販売すれば、それだけで収益になりうるし、来場者も増えるだろうね。

オルセーでは、音声ガイドのデバイスがiPodだったが、なんとルーブルでは、ニンテンドーDSだった。こういった使い方もできるんだと感心した。
ゲームは時間の無駄なので、ほとんどやらない僕だけど、ちょっと欲しいと思った。もちろん、ゲームではなく、それ以外の利用法があるんだと思う。
かつての運営していたサービスでは、商品部に無理なお願いして、ニンテンドーDSを大量に仕入れた。上からもそんなに売れるの?と言われたけど、結局僕の判断は正しく、ニンテンドーDSはかなりの値をつけて、販売できた。まぁ、ちょうど人気ゲームが出た時だったからね。

話をルーブルの話に戻しましょうか。
ルーブルの人気と言えば、なんといっても、「モナリザの微笑」だろう。
ちょうど旅行の前週に、スイスで新しいモナリザが発見されたニュースをやっていたので、話題性だけでも、十分に価値があった。
でね、そんなモナ・リザの観賞はさておき、やっぱりすごい人だかり!
もう、人人人。「人」という字を手のひらに書いて飲んでも、まだ人!w
おもわず、人だかりにシャッターを切るw。

ルーブルでは、写真撮影はOK。だからって、みんな写真を撮っているけど、ちゃんと観賞したほうがいいんじゃないの?だって、せっかく、本物見に来ているんだし、写真だったら、ネットでも調べられるじゃん。僕自身が写真を撮ることが結構好きなんだけど、写真を撮ると、満足しちゃうのは、結構危険で、カメラ仲間で出かけると、せっかく行ったんだから、もっと味わおうよ、って思うこともよくある。

といいつつ、写真撮りましたよ。超望遠でw。
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次なる人気は、やはりミロの「ヴィーナス」じゃないかな。
でも、ここもすごい人だかりで、正面からの写真を撮りまくってる。
まぁ、教科書とかによく載っている構図なんだけど、実際に見てみると、ヴィーナス像のいいところというか、美しいところは、正面ではなく、背面。
お尻なんだと思った。しかも、半ケツ。これは、かなりエロいことがわかった。
あまりネットでも出てこないので、読者の方だけに、ご覧いただこう。
そう、これがヴィーナス像の美しさです。
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皆様はどうでしょうか。

まぁ、人気の作品はこれぐらいにして、
僕はルネサンス以降、モチーフが宗教絵画にとらわれなくなった頃の、
特に自然をモチーフとした絵が好きです。


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◆ノートルダム大聖堂

ルーブルを後にして、ノートルダム大聖堂に行きました。
パリ旅行で1番2番に入る場所。本当に美しかった。これは写真だけ。
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◆ナマニク・ナマニク・ナマタマゴ!
パリのレストランは、独り者には敷居が高い。というかちょっと冷たい。
まぁでも、せっかくなので、勇気を持って、レストランに入ってみる。
ちょっと緊張して、ウエイターに案内されて、席につく。
当たり前だけど、メニューはフランス語。こういう時は、一番上のメニューを選べば、
たいてい問題ないことが多い。
それにしたがって、google翻訳のアプリでメニュー名を調べながら、注文してみる。
「タルタルステーキ」って言うらしい。きっと、タルタルソースが添えられているんだなぁと思っていた。あとは、ワインを一杯。

ウエイターが、ワインと料理を運んできた。そうしたら、焼く前のハンバークの種みたいなのが、皿に乗っている。
「あぁ、ここは、素材の様子を客に見せているんだなぁ。面白い店だ。」と、美味しんぼ的なことを考えていたら、そのまま皿を残して、ウエイターが帰ってしまった。

おお?

まさか、これが?どうみても、生肉だ。まさかのドッキリカメラを警戒してリアクションを考えながら、ウエイターを呼んで、失礼なのは承知のうえで、「これは食えるのか?」と聞いてみた。ウエイターは、「もちろんです。フランスでは、新鮮な肉をこうやって生で食べるんです。」ということらしい。
それまで、僕はタルタルステーキというのを知らなかった。
なるほど、一口食べてみると、おいしい。
ニンニクと、タマゴと、何かの香辛料と一緒に、牛肉がいい味を出している。これは、結構イケる。たしかに日本でもユッケとか、レバ刺というメニューがあるではないか。
旅行先では、生物は食べないという鉄則もあるけど、それじゃあ、ちっとも面白く無いので、これは結構発見だったかも。
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でも、それを見ていたウエイターが「焼きましょうか?」と聞いてくれたので、
ちょっとだけ、焼いてもらった。
親切だったので、チップを少し弾んだ。


◆エッフェル塔ナイト
さっきの生肉に当たらないかと、警戒しつつ、パリ市内最終日の夜を楽しもうと思った。なんていっても、エッフェル塔の夜を見てみたかったのだ。
 やっぱり綺麗だった。

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いい時分になるまで、近くの公園で待機していたんだけど、数人から写真とってほしいと言われた。気前よく応じたが、ひとりだけ、女の子が持っているのは、iPhoneだった。カメラというのは、暗闇に弱いわけで、夜、三脚なしに人物を撮影するには、強力なストロボが必要なんだけど、iPhoneじゃあ尚更、後ろのエッフェル塔で測光してしまうので、どうしても顔が暗くなっちゃう。
多少、不満気味そうだったけど、それは仕方ないと諦めてもらった。
それに、正面ストロボだと、不自然な写りになっちゃうからね。


◆パリの京都
ホテルの近くにあるレストラン「KYOTO」どうやら、和食レストランらしい。
海外旅行に行ったら現地のご飯を食べる主義で、フランスに来てまで、日本食を食べなくてもいいんだけど、興味があったので、入ってみた。
この店の名物は、「焼き鳥」と「寿司」。なので、焼き鳥数本(タレ)と、鉄火サーモン丼をオーダーしてみた。
まず、味噌汁が出てきた、ああ、西洋料理では、スープからだもんね。
食べてみると、ひどい味だった。味噌を湯溶いただけ、出汁がまったく入っていなかった。

続いて、鉄火サーモン丼が運ばれてきた。これは、おいしかった。北欧がある分、サーモンは、質の良い物が乗っていた。

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あとは、焼き鳥をちょっとだけ。これも美味しかった。ちゃんと炭火で焼いているようだ。
でも、不自然な感じがしたのは、店内に煙がまったくなかったことだ。
完璧な換気扇だったのか、まずは「煙を食わす」ということができれば、もっと良くなると思う。

というわけで、パリ市内最終日の夜は更けていくのでした。
次回は、ディズニーランドパリです。