『オレンジのあじがする』

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横道世之介を観た(一部ネタバレ)

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(一部ネタバレ)

きっかけは特になく、googleで画像検索したら、映画のワンシーンが出てきたから観てみたというもの。

横道世之介とその周囲の物語。メイン舞台は昭和61年。当時、大学生だった横道世之介との思い出を、現代になってから回想する物語。

 

主演は高良健吾と吉高由里子。実はこの2人は、「蛇とピアス」で壮絶濡れ場を披露した二人なんですね。この2人が超いい感じの雰囲気を出していてますね。まぁ、僕はあんまり映画を批評できるようなもんじゃないので、詳しい演技とかはわかんないけど、吉高由里子の奔放な感じがとても似合う作品なんじゃないかね。

映画は全体的にダラダラと進んでいく感じなんだけど、僕にしては、この時代考証が大事なわけで、舞台は花の80年代、まさにバブル真っ只中。時代の当人ではないので、ギトギトしたバブル映画やCMを観て来たせいか、この映画の時代表現にぬるさを感じてしまう。今はなきスポーツドリンク「サントリーのNCAA」や、「ハイソカー」だったりと小道具には凝っていたんだけど、服装やメイク、音楽が創りだす全体的な高揚感がイマイチだったりする。当時の学生映画といえば、「就職戦線異状名無し」だったり、「卒業旅行ニホンからきました」のようなとっても浮かれた感じになっちゃうんだけどね。

 

確かに、バブルの浮かれた雰囲気が強調されがちなんだけど、それを一部として切り取るのなら、こういった質素な感じの学生生活も当然あったわけで、この時代に学生だった人達には、懐かしいと思いますけどね。

毎回この手の映画で思うけど、パソコンない、iPhoneない、iPadなんてもっとない時代って、今からするととても違和感あって、トラブルのほとんどはiPhoneがあれば一挙に解決じゃんてのもよくある。現代からすると、当時とは別のトラブルのような形で発生していて、LINE上のトラブル的な感じシフトしていくんだけどね。人間関係のトラブルは普遍的なんだなと思う。きっと平安時代とかは和歌でトラブったりしてたんだろうな。もっと昔は、牛糞で揚げたノロシで揉めたりなんてね。

僕的にはあまり馴染めないけど、新感覚で映画としては面白かった。変に気取らない素敵な映画だと思います。

映画とは全然関係ないけど、アベノミクス効果なのか、高級車やマンションが、バンバン売れてたり、ビジネスクラスが満席になったりしてるそうな。しばらくは、バブル期の賑やかな音楽や派手なファッションが流行りそうだと思ったりして。ちなみに、最近僕は、ユーミンの『サーフ天国、スキー天国』をよく聞いてます。

 

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