コクリコ坂からを見てね【一部ネタバレ】
【一部ネタバレあり】先日、就職活動の合間を縫って、TSUTAYAでコクリコ坂からをレンタルしてきました。これまでほとんどジブリ映画は見たことがなく、せいぜい「となりのトトロ」、「千と千尋の神隠し」と「火垂るの墓」くらいかな。そうだ、海賊版で買った「もののけ姫」を中途半端に見たような気がするけど、ほとんど記憶に残ってない。
「天空のナンチャラ」とか、「風の谷のなにがし」、「思い出ヒロポン？」は、当然見たことがなく、モノマネされても全然ウケない。
で、問題の「コクリコ坂から」なんだけど、借りた理由は特になく、5枚で1000円で、あと1枚どうしようかと思っていて、偶然レコメンドされていたから。しかしそれだけでなく、もともと昭和カルチャーに興味があって、横浜は家が近いというのも面白そうだ。
ストーリーはまぁ、「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」的な、ママレードボーイと同じじゃね？と思いつつ、時代描写はとてもよかった。
ヒロインの海ちゃんと、その彼が一緒に歩く、山下公園には、マッカーサーが滞在したという在りし日のホテルニューグランドが描かれていた。関東大震災で被災したホテルを再建したものらしい。なるほど、山下公園も関東大震災の瓦礫で造成されている。ちなみに、このホテルは、現役で存在する。
また、桜木町駅と京浜東北線も出てきたね。桜木町駅といえば、戦後まもなく京浜東北線が、パンタグラフからの出火で車両火災を起こし、たくさんの犠牲者を出した事故があった。当時は、木製の車両で、自動ドアコックもなかった。
1980年代からのみなとみらいの再開発以降、ベイブリッジ開通、横浜博覧会やMM21での刷新されてきた場所だが、当初の目論見よりは発展していないのが現状かも。
また、当時の横浜港湾地区は、米軍により接収されていたから、横須賀同様、アメリカ文化が栄えていたとのこと。
その他、1964年の東京五輪のポスターが掲載されていたり、トヨペットの旧式クラウンが出たりと懐かしさを匂わせるアイテムを戦略的に描いていると思う。
あとは、ポップな劇中歌がとてもよく、思わずサウンドトラックを買ってしまおうかと思案してしまうくらい。坂本九「上を向いて歩こう」も流れていた。
しかし、声優陣にいたっては、ありがち芸能人声優。長澤まさみがもう少し、と思う場面があった。まぁ、こなれた声優よりは雰囲気が出ていいのかもね。
海ちゃんのキャラはかわいいし、器量がよくて素敵ですね。
