『オレンジのあじがする』

It tastes like an orange!ワードプレス化に向けて奮闘中。イラストは練習中でござる



ブラック企業|恐怖の洗脳研修体験記

このブログで何度も書いてきた、ブラック企業特有の恐怖の洗脳研修に、とうとう行ってきました。一言感想「本当に危ない」ということです。では、詳細を書いていきましょう。

 

【待合室から研修開始】

会場は東京都の外れにあり、その研修団体の自社ビルです。外観は、そういう団体にありがちな窓が少なく外部との接触をしないようにしている構造です。入り口には、謎の銅像が建てられています。

入ると、まるでセリフ回しのように一字一句決められたようなトーンで挨拶をされました。案内役を軽くあしらいながら、研修会場に入りました。思ったより広くカーペット敷きのフロアでした。会場全体に、ヒーリング系の心地よい音楽が流れ、アホみたいにリラックスさせようとしています。受講者は、おそらく50人から60人程度と思われ、若い人から、初老の人までいて、圧倒的に男性で、少しだけ女性がいました。

 

【研修開始】

いよいよ研修開始です。講師は、50代前半と思われる男性で、なんとも歯切れのいい、一字一句決められたセリフ回しのように、挨拶と研修の案内をしていきます。

いきなり、チーム決めです。目の前には5つの椅子が置いてあり、リーダーになりたい人が座るようになっているのですが、掛け声と同時に、何人かがダッシュしていきました。その時点で私は「?」と引いていました。

そして、リーダーにならなかった人に対して、講師は罵倒します。お前らは最低の人間だ。と。

 

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【研修内容1 ゲーム編】

研修内容は、ひどいもんでした。もう出来レースというかすべて相手に仕組まれた実習という名のゲームをしていきます。例えば、チームで、無作為に切られたシートで、一つの図形を完成させたり(当然完成なんかしません)、対抗で相手のチームを陥れるような雰囲気の説明をした後に、相手を陥れるなんて最低の人間だ。と、言われたり。

そしてそれに対して気づきという"反省"をすると、講師から優しい言葉がかけられます。「人間は完璧ではないんです。みなさんはここで気づいてよかったです。」というような。もうこの時点で、何人かの受講生は泣いています。

 

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【研修2 実習編】

初日に、3日間を一緒に過ごすパートナーを選びます。そのパートナーと一緒にやる実習が結構あります。

特に一番キツかったのは、「両親への回想」という名の研修です。幼児体験を振り払うというというものでした。

部屋が暗くなり、またヒーリング系の音楽が流れます。そして、講師から「目を閉じてください。そして、パートナーと手をつないでください。目の前にいるのは、あなたのお母さんです。昔言えなかったことをいってください。」と言われました。合図とともに、受講生全員が、大声で「お母さん、もっと愛して欲しかった。一緒に遊んで欲しかった!」と叫びます。もう半狂乱になった会場で、僕は冷静に目を開けると、手をつないだ相手をみると、ハゲ散らかしたオッサンがいたときは、本当に泣きそうになりました。

 

【同調圧力】

最終日、研修のほとんどは、次の研修へ誘うためのものでした。あなたはまだまだ足りないから、次の研修を受けたら素晴らしい人生が待っています。と。この時点で、ほとんどの人は洗脳が完了していますから、グループ内で、次の研修に参加しないと宣言している受講者に対して、「なんで行かないの?」「一緒に行こうよ」と圧力をかけてきます。さらに、その場で申込書を渡され、全員がほぼ無理やり書かされます。講師からは、「迷った時はやる」「決めることが大事」と何度も刷り込まれていますから、とにかく書かされます。

 

書きたいことはもっとあるけど、あたまがおかしくなりそうだから、ここまでにしておきます。とにかく、人が洗脳完了するまでの一部始終を目撃することになり、また自分も洗脳される対象になっていたことに吐き気を覚えます。本当に退職する決意が固まりました。

 

パート2はこちら

【ブラック企業】恐怖の洗脳研修体験記2 - 『オレンジのあじがする』

 

洗脳 ~スピリチュアルの妄言と精神防衛テクニック~

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